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フューチャー・デザインとは
単なる仮想将来人を使ったワークショップ技法ではありません

現世代が将来世代のためなら喜んで我慢をしたい

私たちは、自分の子どもたちのためになることなら、自分が我慢してでも、やってあげたいと思うことがあります。
こうした気持ちが親と子との間だけではなく、現世代と将来世代との間にも成り立つとき、すなわち、現世代が将来世代のためなら喜んで我慢をしたいという気持ちを持つとき、現世代は「将来可能性Futurability」を持つと定義したいと思います。

将来世代が生きる社会をクリエイティブに想像する

フューチャー・デザインとは、現世代が将来可能性を最も発揮できるような社会の仕組みをデザインすること、あるいはそのための学術研究と実践のことです。
その有力な手法の一つが「仮想将来世代」という装置です。
まだ生まれていない将来世代になったとして、その将来世代が生きる社会をクリエイティブに想像する経験を経ると、その実現のために頑張りたいと思い、将来可能性が発揮されることが分かってきました。

私たちの社会が持続可能なものになっていくことを期待

社会の仕組みが変われば、私たちの将来可能性が発揮され、「社会がどのようになるのが良いか」に関する私たちの選好も(そして、もしかしたら、価値観さえも)変わるでしょう。
そうすれば、私たちは、より新しい社会の仕組みをデザインするようになり、それによって私たちの選好(価値観)も更に変わり、更には選好を超えて、生き方、考え方、マインドセットが変わる・・・といった具合で、私たちの社会は持続可能なものになっていくことが期待できます。

まだ生まれてもいない将来世代になったと想像することは可能か

しかし、現代に住む私たちが、まだ生まれてもいない将来世代になったと想像することなど、可能なのでしょうか。
もし可能だとしたら、その方法はどのようなものなのでしょうか。「仮想将来世代」以外に、「将来可能性」を発揮するどのような手法があるのでしょうか。
そうしたことを、このホームページで紹介します。


(文責:第一・第二段落:西條辰義、第三・第四段落 中川善典)
 



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