研究内容

研究紹介

Moinul Islam

研究について

モイヌル・イスラム 講師

 私の専門は地理経済学と環境科学で、これらの学問分野の相互関係を探求することに強い情熱を注いでいます。主な研究テーマは、環境政策の経済的影響の評価、持続可能性の推進における経済的インセンティブの役割の調査、環境悪化と経済成長の複雑な関係の検証などです。急速に進化し、相互に結びついた世界において、私の研究の中心は、現在および将来の世代が直面する課題を理解する事です。これらの課題に取り組むため、理論・実験・調査を網羅する国際的なアプローチを採用しており、地域的(Islam, M., and Kotani, K., 2016; Islam, M., Kotani, K., and Managi, S., 2016)だけでなく、世界的(Islam, M., Kanemoto, K., and Managi, S., 2019)にも、より良い環境のための政策を導き出そうとしています。私は現在、世帯の日常生活を改善するための革新的なソリューションを開発しようとする世代間持続可能性研究に関心を持っています。
 私たちの行動が将来の世代に与える影響を解明することは、不可欠な要素であるだけでなく、人類と持続可能性に対する倫理的責任でもあります。学問的な旅と経験を通して、私は持続可能性とフューチャー・デザインの複雑な関係に深い魅力を感じ、革新的で前向きなアプローチを通して、持続可能で包括的な未来を形作る可能性を認識するようになりました。世代間の持続可能性とフューチャー・デザインの相互作用を調査することで、現在と未来の世代が直面する差し迫った課題や緊張に対処できる斬新な戦略や実践的な解決策を見出したいと考えています。特に、現世代が将来世代の視点や立場に共感できるような、効果的な教育や情報発信の方法を見出したいと考えています。さらに、私の研究が社会に与える潜在的な影響にも強い関心を持っています。世代間の持続可能性とフューチャー・デザインを探求することで、学術的な言説に貢献するだけでなく、長期的な思考と持続可能な意思決定の重要性について、政策立案者、実践者、地域社会に知らせることが出来ると考えています。
 References: Islam, M., and Kotani, K. (2016). Changing seasonality in Bangladesh. Regional Environmental Change, 16, 585-590. Islam, M., Kotani, K., and Managi, S. (2016). Climate perception and flood mitigation cooperation: A Bangladesh case study. Economic Analysis and Policy, 49, 117-133. Islam, M., Kanemoto, K., and Managi, S. (2019). Growth potential for CO2 emissions transfer by tariff reduction. Environmental Research Letters, 14, 024011.

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